アウェイ初勝利@大分、おめでとう!

来週火曜に渡英、木曜に学会発表を控えてその準備が思うように進んでいなかったので、結局大分には行きませんでした。BS-iの中継を見ることのできる環境にはあったのですが、プレゼンに使うノートPCのセットアップに思わぬ時間を食われ、やっとTVをつけたら、ちょうどファビーニョの逆転ゴールが決まった後でした。
 
その後の優作のゴールは痛快だったけど…やっぱり生観戦には敵わないですね。しかも勝ち越した後だけしか見ていないのでは。
 
アウェイ参戦組の皆さん、おめでとうございます!
 
さて僕は、渡英の後長期旅行に入り、8月30日まで戻りません。つまり、再開後の3試合も観られないというわけです。最低でもTVで試合を観ないことには、勝った負けたで喜ぶことぐらいしかできないので、このブログもしばらくお休みです。復帰は22節大宮戦の予定。(…と書くほど読者はいないような気がするのですが、まぁそこはそれ。)

リーグ戦第17節・vs名古屋グランパスエイト@新潟スタジアム

今日はメンバー表に騙されてしまった。見たままだと、優作をトップに入れてエジを右ウイングに回し、勲を右トップ下に入れて寺川は左に回す。ふーん、それなりに理にかなっているけど、やっぱり末岡先発じゃないのか…。などと思っていた。
 
いざ始まってみれば、何のことはない、勲・桑原をボランチに据えた、いたって普通の4-4-2だった。まぁ、考えてみれば右サイド(幸治郎)と左サイド(ファビーニョ)のスタメンが欠けているのだから、サイドに人数をかけた4-3-3を無理に維持することもない。理に適ったシステム変更だ。(もっとも、何年も後になって記録だけ見ると「ああ、この試合は4-3-3だったんだな」と勘違いしてしまうと思うので、その辺はあまりうれしくないが…。)
 
前半は、極力ペースを抑えてチャンスがあれば一気に攻め込む、という方針が徹底していた。点を取れればもちろん良いが、それより0に抑えることの方が大事という雰囲気。セレッソ戦ほどではないが、名古屋の選手も疲れているのか、全体的に動きは鈍かった。その中でアルビは寺川を中心に決定機を演出していた。あと目立ったのは優作のチェイシング。これによって相手は随分パスミスをしていたと思う。2連敗後なので絶対に負けてはいけない試合なんだけど、特に悲壮感も感じられず、淡々と前半は終わっていった。
 
後半は、名古屋がいきなり2人選手を代えてきたが、アルビとしてはやることは変わらなかった。先制点の取り方も至ってシンプル。左サイドで慎吾がキープして、相手DFをそのままかわした。今季はどちらかというと、こういう場面では中へ切れ込むか、中へ戻すかしていたのだが、積極果敢に抜きに行ったのだ。完全にフリーの状態でクロスを上げて、エジミウソンが合わせて先制! エジミウソンは前半、自分がパスを出した後でスペースに走り込むのを怠ったためにボールを奪われるというシーンが何度か目についたのだが、やはりこういうところではきっちり決めてくれる。
 
ゴール正面からのリマのFK後の混戦から慎吾が入れたシュートは、オフサイドで「幻のゴール」。ぬか喜びしてしまった。
 
その後、寺川に代えて何と青野! えっ、青野って左じゃなかったっけ、ボランチに入れて勲を右に回すのか…?と思っていたら、そのまま右サイドへ。普通、そこを代えるなら末岡でしょうに、と思いながら見ていたが、果たして、右足は使えず、左足のみでボールを扱う。これじゃ、右はリマのアーリークロスしかなくなってしまうじゃないの…と思っていたら、オーバーラップしてきたリマに左足でラストパス。リマがそれを落ちついてシュートを決める!瓢箪から駒のような展開だが、ともかく、青野投入は生きた。
 
その後、優作に代えて元ミスターグランパスの岡山登場、そのままFWの位置へ。色々な展開があったが、相手ゴール前でエジミウソンが自分でシュートすれば良さそうなボールをを岡山に「決めろ」とばかりにパスをしたように見えたシーンが1度あった。岡山は、その意図が通じなかったのか、打てる位置ではなかったのか、あるいはエジにそんな意図はなかったのか、シュートには行かず、普通にプレーは続いた。(名古屋の攻めに勢いがなく、既に勝負も決したような雰囲気だったから、岡山はそれで満足だったのかな。)
 
ロスタイムの喜多のFKには驚いた。蹴るかも知れないという予感はあったが、矢のようなシュートが壁の足元をすり抜けて(当たってコースが変わったらしい)、GK楢崎が横っ飛びになる足元を抜けてゴール! そういえば前半も一発シュートを放っていたが、パワーのある喜多の活躍はこれからも続きそうだ。
 
…というわけで、今季初完封勝利。今までスコアレスドローはあったが、やはり0点に抑えての勝利は気持ちが良い。今季最も危なげなく勝った試合だった。選手たちも自信を持って次の大分に行けるでしょう。個人的には末岡が見られなくて残念だったが…。大分戦、海外出張+旅行合わせて36日間の2日前で、しかも泊まりが必要ということで行かないつもりだったけど、スケジュール的には(綱渡りながら)可能なので、やっぱり行こうかなぁ。ビッグアイでは過去に結構いい思いをしてるし(2回行って1勝1分)。ただ、恐らく既に飛行機は正規料金しかないだろうけど。

期待の持てるメンバー

SPORT-NIPPO によると、次節名古屋戦のメンバーから山口と幸治郎が抜け、本間勲と末岡龍二が入るという。
 
これは、僕にはうれしい驚きだ。特に末岡のメンバー入り。彼のスピードはファビーニョ級、いやボールを持たない場面ではファビーニョをも上回ると思う。サテライトでもそれは十分に発揮されていた。しかも、去年のシンガポールの経験で暑さには強い。海本幸治郎が抜けたことで、いきなり右ウイングで先発ということもあり得る。寺川を右ウイングに回して(ナビスコ神戸戦で実践済み)、右アタッカーに勲ということも考えられるが、今の中盤から寺川を外すことはリスクがある。末岡先発の可能性は大きいと見る。
 
僕の予想フォーメーションは、
 FW:末岡、エジミウソン、慎吾
 MF:寺川、桑原、青野
 DF:リマ、直樹、萩村、喜多
 GK:野澤
 
サブは、GKは当然木寺。中盤は、青野の交代要員として岡山、寺川の交代要員として勲、途中から2トップにシフトするFWとして優作、そして(DF緊急要員として?)梅山。
 
古巣への恩返しを期待していた旧名古屋勢は結局岡山1人になってしまった。セレッソ戦での右偏重攻撃により、幸治郎はよほど消耗が激しかったのだろう。山口はセレッソ戦での出来を見れば致し方ない。残る岡山はセレッソ戦ではわずかな時間しか出場していないので、青野ではなく、岡山先発という可能性の方が高いかも知れない。しかし僕としては、青野という、よりフレッシュな選手で臨む方を推したい。
 
末岡はたとえ先発しても、戦況により2トップにシフトする段階で交代してしまうかも知れない(交代は桑原か末岡のどちらかになるだろう)が、大いに期待だ。

リーグ戦第16節・vsセレッソ大阪@長居スタジアム

午後3時に終わる予定の会議が20分ほど早めに終わった。「よし!これでキックオフには間に合わなくても前半から見られる。」新横浜ではのぞみの指定席が売り切れていた。「じゃ自由席で。」のぞみの自由席はわずか3両。席があるかどうか心配だったが、東京→新横浜だけの利用者が思いのほか多く、うまいこと席を確保することができた。運のいい日だと思った。
 
前節の岡山に代わって先発山口。これだけの情報を持って座席に着いたのは前半15分ぐらいだっただろうか。その時点で0-0。どちらもお互いを攻めあぐねているような気がした。これなら行けるか?しかし、連戦をずっと帯同してきたものの、出場時間がわずかでそれほど疲れてはいないはずの山口(左アタッカーの位置)が効いていないように見えるのが気になっていた。
 
後半開始早々、鈴木慎吾の言葉によれば「攻守の切り替えがうまくいかなかった」ことより、エリア内にDFが1人もいない状態になり、そこを突かれて失点。野澤が弾いた玉が転々とゴール内に入っていくという、何とも嫌な点の取られ方だった。
 
今年のセレッソは守備が堅い。J2時代には大分を守備のチームとして仕上げ、新潟に対して2勝2分けとして1年先にJ1に上げた小林監督の手腕により、「守りは薄くてももっと点を取る」というイメージだったセレッソが別のチームに変わってしまったようだった。昨季途中からセレッソの監督に就任、引きわけでも入れ替え戦という最終節で、大久保のPKで新潟を下した(もっとも、健太郎にあのハンドの判定はやや疑問だったが)。行きかがりだけかも知れないが、新潟にとっては相性の悪い監督だ。
 
先取点を取ったら引いてくる。大分時代の戦術と同じだ。アルビは懸命に攻めるが、中央では相手ボランチの位置で絡め取られ、サイドは山口が効かないために右偏重になり、その右の幸治郎は、ライン際の玉を不用意に外に出してしまったり1対1に負けたりの繰り返し。恐らく疲労によるものだったのだろう。
 
山口に代えて青野を入れたが、戦況はそれほど変わらず。前線のエジミウソンが見るからに疲労困憊で、ちょっとした玉への出足が遅く、ボールを持っても、何とか小技でマークを振り切ろうとするが出来ず玉を奪われる。
 
さすがに疲労の見えた桑原に代えて優作を入れ、寺川・青野ボランチの4-4-2に変更。優作はさすがに運動量があり、戦況やや盛り返したかに見えたが、パートナーのエジミウソンがこれではほとんど孤軍奮闘状態。この試合、セレッソのCKがやたらと多かったが、この段階で前線に残すのはエジミウソンよりも優作の方が良いと思ったぐらいだ。
 
幸治郎→岡山の交代もほとんど戦況に影響なし。ロスタイム3分が示されても、普段のアルビのように「最後の力を振り絞る」ような動きがほとんど見られない。バックスタンドで観ていた僕はそれを歯がゆく思ったが、J’sGoalの記事には「走りたくとも走れなかったように見えた」とあった。そうなのかも知れない。監督コメントにもそれが現れていた。
 
結局、見せ場らしい見せ場といえば、リマのFK、CKの他は、寺川のクロスバーに当たるミドルシュート(後半23分)と、ややジャストミートし損ねてGKにキャッチされた慎吾のミドルシュート(後半42分)ぐらいだったか。決定機は共に少なかったので、仮に引き分けなら「凡戦」とされたところだろう。それだけに、あの失点は勿体なかった。
 
平日とはいえ6000人あまりしか客のいない巨大スタジアムで、ほとんどワクワクさせられることもなく敗戦。僕は悔しがる気力も湧かないまま、深夜11時発の夜行高速バスで帰路に就いた。
 
何が「HOT6」だ。こんな双方バテバテの試合のどこが hot だと言うんだ? こんな厳しい日程を組むのなら、せめてホームとアウェーの数が均等になるようにしてもらいたい。他にもアルビと同様6戦中アウェーが4試合というチームはあるのだろうが、首都圏~近畿圏のチームなら、移動の厳しさはさほどでもないだろう。最後に大分戦があることもあって、移動距離はアルビレックスが最も長いのだそうだ。「Jリーグは新潟を潰す気か!?」なんて八つ当たりを言いたくなる。
 
 
次節は首位鹿島を破って調子を上げる名古屋。ただ、アルビには海本兄弟、岡山、山口と元名古屋の選手が4人もいる。慶治は市原戦でのねんざが全治3週間ということもあって出場は無理だろうが、残った3人には是非とも古巣への「恩返し」をしてもらいたい。
 
更には、前線のサブが優作一人ではリードされる展開になった場合苦しい。ファビーニョが出られないのだから、折角獲ったネットを使えばいい。他にも、末岡や河原といった人材をバテバテのメンバーに代えて入れてもおかしくないはずだ。この試合で青野を入れたのはその兆候だと前向きに考えたいところだが、とにかく反町監督は臆病すぎる。連戦前に言っていたように、本当に20人以上使ってもらいたい。
 
最後に、折角の名古屋戦なのに、安英学に会えないのは少し残念だ。

SPORT-NIPPOによると

次節メンバーは負傷の海本慶治に代えて青野。
 
…ということは、ディフェンスラインは慶治交代後の、右からリマ、萩村、直樹、喜多となるわけか。CBのサブを入れないというのは大丈夫なのかなあ。また同じ事故が起こらないとも限らない。サイドバックが壊れても3バックという手があるけど、CBが壊れた場合は…喜多をCBに回して梅山を左?梅山の左は広島ビッグアーチで思いっきり失敗してるんだけど…。3バックの方が安全なような。
 
でも確かに、このシステムで一番消耗が激しいのは中盤だからなぁ。システムを動かさないなら岡山→青野、寺川→山口という代え方は分からなくはない。前線の控えは優作1人で十分ということなのか。確かに、アウェーでは守備的に行くのが普通。
 
長居には恐らくハーフタイム頃に駆けつけることになると思うけど、そこからが勝負になるだろうから頑張ってくれよ! 苦手の雨がまた降りそうだけど(現時点で降水確率50%)。