リーグ第30節vsジュビロ磐田@ビッグスワン

リーグ戦も終盤。目標の7位はもちろん、それよりも1つでも上の順位を目指す上で残りの試合は大事だ。
 
ジュビロには、アウェーで大勝しているものの、ホームではまだ勝ったことがない。相手の調子もそれほどいいとは思えないので、そろそろ勝ってくれよというのが試合前の気持ちだった。
 
試合自体は、前回観戦の大宮戦よりも面白かった。お互いに攻める姿勢が強く、ポゼッションの入れ替わりも頻繁で、目の離せない試合だった。
 
しかし、失点はちょっとお粗末。ゴールキックを中盤で直接跳ね返されてのものだったからだ。ゴールキックが跳ね返されるのを前提としてプレーすることをDF陣に期待するのは酷というものだ。それではまともに攻撃に移ることができない。最近、北野のキックの稚拙さがやたらと目に付く。大宮戦でもそうだった。これだったら、野澤のスローの方がいいんじゃないかと思うのは僕だけだろうか。
 
一方、追いついたシーンは鮮やかだった。DFに囲まれながらクロスを上げた貴章もあっぱれだったが、シュートコースを消されていたかに見えたニアに見事なゴールをねじ込んだエジミウソンはさすがだった。ボールを受けたはいいが、蹴り込む場所がない、ダメだ、と僕は一瞬思ったからだ。
 
あとは互いに惜しいシーンの連続。個人的には、中野が立派にSBの仕事をこなしているのがうれしかった。まだ攻撃に関してはギクシャクするところが見えて、松尾の方が良いんじゃないかなという感じもあるのだが、守備は全く危なげなかった。
 
横浜Fマリノスが付き合って引き分けてくれたものの、今日の試合で川崎が大勝したために、順位は1つ下げて7位となった。でも、5位の川崎とは勝ち点1差だから、5位を目指すのは十分に現実的だろう。4位となると、清水の56まで11も差があるので苦しいだろうが…。残りのリーグ戦は全部観る予定(アウェー2試合が両方とも横浜だからだけど)。全部勝って欲しい。

リーグ第28節vs大宮アルディージャ@ビッグスワン

アウェー2連戦は関東開催にもかかわらず欠席。鹿島戦は学会とぶつかってしまったから仕方がないけど、浦和戦はAビジターのチケットが確保できなかったゆえの断念で、不本意な欠席でした。当日は雨模様だったので、屋根のないG裏に行っていたら辛かっただろうなあとは思ったけど、屋根のあるメインやパックの指定席に陣取った人のブログなどを読むと、浦和サポに囲まれてもいいから指定席で観に行っても良かったかなあ、とちょっと後悔。でも、J1初年度にそれを1回やってひどく居心地が悪かったことがあるので、やはりその勇気は出なかったなあ。
 
さてアルビはそのアウェーの連戦で勝ち点を拾うことができず、合計4連敗。そろそろ勝たなきゃやばいでしょうと思いつつの参戦でした。ここでの相手が大宮だというのは、実力差を考えればラッキーというところだけれど、このチームの守備を固めてカウンターという戦術は厄介だよなあ…と思ったのも事実。何しろ(僕は観戦に行けなかったけど)第1クールの駒場での対戦では負けてしまったわけだし。
 
しかも今のアルビは故障者続出でメンバーが揃わない。先発復帰が噂されたエジミウソンはサブで、千葉も禁止薬物のステロイドを含む塗り薬の使用が発覚して欠場。内田が抜けた右SBに2戦連続で出ている光は今回も先発だけれども、どうやら過去2戦のパフォーマンスは相当物足りなかったらしい…ということで、不安を抱えながらのキックオフとなりました。
 
始まってみたら、予想通り、大宮の固めた守備に手こずる場面が目立ちました。パスをつなごうとしてもことごとくバイタルエリアでさらわれてしまう。何とかシュートを放っても大宮のGKの出来が相当良く、そこを破れない。しかもそのGKからのゴールキックが上手にアルビDFラインの裏に入って(北野のキックとは精度のレベルが違った)、センターバックの一角がスピードのある中野だったから危なくはなかったものの、アルビは攻撃開始のタイミングが遅れてその間に大宮に守備陣形を整えられるという状況で、お互いになかなか点が入りそうな感じはしなかった。
 
後半開始時に深井に代えてエジミウソン投入。彼の体調を考えての予定の投入だったのだろう。しかし、そのエジミウソンが却ってブレーキになって戦況は悪化した印象を受けた。トラップミスは多いし、ボールをキープしようとしてもすぐにさらわれるということの繰り返し。前半よりもチャンスの数は減り、ピンチの数が増えてしまった。そんな中、マルシオの代役として右サイドで出ていたテラが色々と工夫してゴールに迫ろうとしていたのが目立ったかな…。坂本に代わって入った松下も前に進む馬力を感じた。ロスタイム直前、テラに代えて河原投入はちょっと勿体ないかなという感じもした。
 
後半38分に大宮の右SBがイエロー2枚で退場。これは有利になるだろうと期待したけれども、見た感じでは状況にほとんど影響なし。大宮が守備に比重を更に置くようになったのだろうか。大宮は勝ち点1じゃ残留戦線から脱却するのには全然足りないはずだけど…。
 
ロスタイムは3分と長めだったけど、依然として得点の香りがしない。攻撃を急ぐために必然的にロングパスが多用される状況になったけど、跳ね返される場面の繰り返し。ただ、救いは大宮にボールを奪われることが少なくなっていたことだ。ただ、左サイドで起点になっていた松尾がここに来て明らかにガス欠。これじゃあ攻められないだろうと、ほとんど引き分けを覚悟した、ロスタイムが切れる直前に、消極的なプレーの連続で僕の目から見ても明らかに物足りなかった右サイドの光からゴール前にパスが出た。僕は混戦でよく見えなかったけど、シルビーニョがヒールで流して貴章が相手DFを引き連れて潰れたことでエジミウソンにボールが収まったらしい。その前では河原がシュートコースを空け、シュートは見事にゴールに突き刺さった!
 
正直、それまでのゲーム内容にはほとんど見るべきところがなく、これで引き分けたら観に来たのはほとんど無駄足に近いなあという気持ちが支配していたけど、このゴールですべては帳消しになった。普段と違ってメイン1層目101ブロック(G裏の隣)で観戦していたので、ゴール裏のお祭り騒ぎと一緒になって喜ぶことができたのも気持ちよかった。ゲームは、そのゴールが事実上のラストプレーで、大宮がキックオフしたところで終了。一番最後にだけ美味しいところがあったな、という感じだ。
 
もちろん、内容は悪かったので、手放しで喜べるものではないけど、この内容は大宮のプレースタイルによってもたらされた面もあるので、その辺は割り引いて多少は許容できる。今何よりも必要なのは勝利だったので、それが最高の薬となって、次節以降、調子が上向きになることを期待しよう。マルシオも戻ってくるし、エジも完全復活するだろうから。
 
(但し、僕は次の等々力には参戦できないのが残念。ホームの磐田戦で会いましょう。)